歯石は自分で研磨剤を使えば取り除けるのか

   今回は、歯石の治療法について、まず、自分でできる歯石とりの方法についてご紹介します。
復習になりますが、歯石は、歯垢が唾液中に含まれるカルシウムやリンと結びつき、石灰化することにできる塊のことです。

body_ha_bad[1]また、歯垢は食べ物のカスではなく、細菌です。歯垢が歯に付着すると、2日間ほどで石灰化し、歯石に変わっていきます。歯磨きで歯垢を取り除くことはできますが、歯石となると、歯垢に比べて堅いため、容易には取り除くことはできません。

研磨剤の入った歯磨きで歯を磨いても、歯石を取ることはできません。したがって、自分でできる歯石とりの方法は無いという結果になってしまいます。

その結果は、歯石に関しては、正しいのです。
しかしながら、自分でできる歯石とりとして、歯石になる前に歯垢を取ることはできます。結論から言いますと、歯磨きとデンタルフロスです。

mushiba[1]歯垢は、歯の色に似ていますし、ごはんが歯に付着したようなネバネバした感じですので、食べかすであるかのように思われますが、実は、細菌です。1億個以上の細菌が、1mgの歯垢の中に存在しています。

歯垢は歯の表面、歯と歯茎の間、歯と歯の間などに付着しています。特に、歯と歯茎の間、歯と歯の間に付着した歯垢を取り除くのは容易ではありません。
歯の表面に付着した歯垢であっても、口を濯いだり、うがいをしただけでは取れません。ハブラシを使って、しっかり歯磨きをする必要があります。

歯の表面の歯垢を、歯磨きで取り除くことができます。



歯と歯茎の間の歯垢も、歯ブラシを歯と歯茎の間において、しっかり歯磨きすれば、歯垢を取り除くことができます。

一方、歯と歯の間や奥歯の歯垢は、歯磨きだけでは完全に歯垢を取り除くことは容易ではありません。そのため、歯と歯の間には、デンタルフロスを使います。デンタルフロスを使うと、使わない場合と比べて、約1.5倍歯垢を取り除くことができるようになると言われています。

shikaeisei[1]歯石ができてしまうと、実際は、ほとんどの人に歯石が付着しているのですが、歯科医師に診てもらい、歯石を取り除いてもらうのがベストな選択です。

歯石を取り除くことは、歯科医院において、健康保険の適用範囲内でやれます。デンタルクリーニング、または、PMTC(Professional mechanical tooth cleaning)と呼ばれる、歯科のプロによる歯のクリーニングです。歯の検診とセットとなっています。

デンタルクリーニングは、通常2回に分けられ(例えば、1回目は上の歯、2回目は下の歯。)、健康保険適用で、合計3000円程度の料金となっています。

続きはこちら ⇒ デンタルクリーニング治療について

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