筆者は、デンタルクリーニング、すなわち、PMTC(Professional mechanical tooth cleaning;歯面清掃、歯石除去)を3か月に一度の頻度でおこなっています。
デンタルクリーニングをやり始めて15年以上になるでしょうか。
デンタルクリーニングを開始してからの大きな違いは、デンタルクリーニングをするようになってから虫歯ができていないことです。
デンタルクリーニングを始める前は、よく虫歯ができ、歯は金属の詰め物があります。もっと早くからデンタルクリーニングを始めるべきでした。
昔、デンタルクリーニングがあったのかというと記憶が定かではありません。いずれにしましても、デンタルクリーニングに効果を実感しています。
しかし、周りの人たちをみると、デンタルクリーニングへ定期的に通っている人は、極めて少ないです。筆者は皆様へデンタルクリーニングをお薦めします。
デンタルクリーニングは、歯石を取り除き、歯周病や虫歯を防ぐだけでなく、老人になってから歯を維持することにも役立っています。
80歳での平均残存歯は、日本では8.9本です。80歳と言えば、平均寿命に迫る年数でもあるわけですが、80歳の日本人の60%以上が総入れ歯であると言われています。
一方、80歳での平均残歯は、米国15本、スウェーデンでは何と25本です。スウェーデンは歯科先進国です。定期的なデンタルクリーニングをスウェーデンの国民の90%以上が受診しています。90%以上の定期的なデンタルクリーニング受診率は驚異的と言えましょう。そのため、スウェーデンの80歳の平均残歯数も驚異的です。 実は、歯磨きをしっかりやっているだけでは80歳で平均残歯数が10本台や20本台というような優れた数値にはならないことが調査により知られています。
あくまでも、デンタルクリーニング、すなわち、PMTCを受けていることが老人になってから歯を残せるかどうかの境目となるのです。3か月に一度のデンタルクリーニングが、歯を失うリスクを軽減し、健康な自らの歯を使って、美味しく食事をし、健康な生活ができることが証明されています。
3か月に一度の頻度でデンタルクリーニングへ通うようになると、歯磨きを一日3回食後にしているにもかかわらず、わずか3か月の間に、新たに歯垢や歯石が付着していることに気づかされることが多いです。
それだけ歯垢や歯石は歯や、歯と歯の間に付着しやすいということになるのですが、歯磨きだけでは限界がある、デンタルクリーニングが大事であることを再認識させられます。